来月から大学に通う我が家の長男が初めて友達を家に連れてきた。
このことを帰宅するなり妻から聞いた。中学校時代のお友達H君だという。
さらに中学校時代の同級会にも参加してきたと聞く。
互いに来月から進む道も決まり、あまり会えなくなるからかもしれない。
こんな明るい息子をみるのはいつ以来であろうか?
私と妻は大学進学が決まった最近の息子を眩しく眺めている。
「人には会いたくない。特にも同級生とは会いたくない。」
と言っていた息子である。
折角入った北上市内の高校もイジメから盛岡の高校に転入。
高校時代の3年間は暗いトンネルをさまよっている感じだった。
休日も私たちと一緒にショッピングするのも嫌がった息子である。
やっと抜け出したような気がしている。
「同級会では俺が一番みんなの脚光をあびた!」
嬉しそうに息子が帰宅して妻に話したという。
盛岡第一高等学校から東北大学農学部に
入学が決まった同級生のH君はもともと優秀なので
周りのみんなは、さもありなんという態度だったこと。
それに比べて我息子は、中学時代からできが悪いこと。
2年から転入した高校もスポーツは一生懸命だが
勉強については???といった部類に属する学校であること。
息子のクラスは「特進」ではなく専門学校への進学を
望んでいるクラスであったこと。
こんな状況から一般入試で息子が大学に入ったことが
かえってギャップとなって同級生に驚かれたようである。
「おまえが大学受かったのか、そりゃスゲー!!」
まるで慶応大学の医学部にでも入ったような騒ぎだったという。
息子には友人と呼べるのがH君一人しかいない。
H君は出来の悪い息子となぜか馬が合うらしく
盛岡でたまに会って話すこともあったという。
一年前に突然「大学に行きたい!」という
夢を持った息子。
きっとこのトンネルを抜け出すには
大学に行くしかないと思ったのかもしれない。
(ただ単に誰も知らない土地「都会」に行くには
大学しかないという不純な動機だと察するが・・・)
結果として自分の手で掴み取ったその栄冠は
今大きな自信になっていると感じる。
仲間と楽しくその日を暮らすことも高校生活。
一人悶々と苦悩して自分と向きあうのも高校生活。
永い人生、答えは一つではない。
私も妻もこの3年間を振り返ってみて
様々なことが思い浮かび
それぞれに意味があったことをかみしめている。
人生において大学は目的でなく手段でしかない。
息子の田舎脱出!という目的は達せられた。
これから4年間、世の為に自分が何をするのかが
彼の新たな問題である。




